サッカーW杯アジア最終予選に臨む日本代表候補合宿が18日、千葉県内で2日目を迎え、DF山根視来(28=川崎F)がキレのある動きを見せた。初招集となった昨年3月の韓国戦は初先発で初得点。昨年11月のベトナム戦とオマーン戦にも先発し、右サイドバック(SB)の定位置争いに名乗りを上げた。現実味を帯びてきた「カタール切符」をつかむべく挑戦は続く。

代表合宿に合わせ昨年12月20日から体づくりを始めた山根は、11対11の戦術練習でも動きが鋭かった。FW上田へ絶好のクロスボールを供給し、好機では積極的にゴール前に入り込んだ。昨季3得点12アシストの攻撃性を存分に発揮。右SBでは、DF室屋が負傷離脱中とあって、22日に発表される27日の中国戦、2月1日サウジアラビア戦も招集される可能性が高い。だが「僕は去年入ったばかりのチャレンジャー。自分が出来ることを精いっぱい表現することが一番大事」と目の前の練習に全力を尽くしている。

昨年は代表でも飛躍した1年だった。DF酒井の負傷でベトナム戦、オマーン戦で先発し、2連勝に貢献した。W杯が現実味を帯びてきた。「今まではテレビで見る大会で想像すらない場所。でも、今はそこで戦った選手とプレーしていろんな経験が出来ている」と前進を感じている。層の厚い右SBで、カタールまで激しい競争が続く。「自分の特長はフィニッシュに絡んでいくところ、数字を残すのはすごくこだわっている。そこで勝負したい」と決意を語った。【岩田千代巳】