DF吉田麻也主将(33=サンプドリア)が意地のゴールも、サポーターに約束していた勇姿は見せられなかった。7大会連続のW杯を決めたあとの凱旋(がいせん)試合に詰めかけたサポーターに対して「勝てなくて申し訳ない。プレーでお返しすると言っておきながらできず腹立たしい」と悔しさをにじませた。

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失点は、自身の頭上を越えたCKを相手に合わせられた。「メンバーを大きく変えたので、ちぐはぐさが出ることも想定した。それにしても前半はよくなかった」。覚悟はしていたものの、劣勢は想定外。本大会では絶対に許されない先制点を決められた。

W杯出場が決まった状況で試合前、力強くこう呼びかけていた。「ぜひスタジアムに足を運んでもらえたら。最高のパフォーマンスでお返ししたい」。このままでは終われない。そんな気持ちが出た後半9分の同点弾だった。MF原口のミドルシュートをGKが弾いたところへ走り込み、右足でゴールへ。近くにいたMF伊東でもFW上田でもなく、CBの吉田がいち早く詰めていた。

後半33分には左CKをDF谷口が競り合ったこぼれ球が、吉田の足元へ。絶好機だったが、左足で狙ったシュートは右へわずかにそれた。自身にもあった逆転のチャンスを逃して勝ち越せず、6分間のロスタイムも終了。ホイッスルを聞くと、座り込んでピッチの芝を見つめた。

目標のW杯ベスト8へは、まだまだ道半ばだ。試合後はスタンドに向かって「カタールで会いましょう」と叫んだ。約8カ月後の本大会で、頼もしい日本を見せることを誓い、最終予選を締めた。【岡崎悠利】

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