日本代表が6月の4試合を終えた。森保一監督(53)は、今回招集した28人がW杯本大会に向けても、軸になると語っている。

シーズン中の11月開幕。これまでのように、本番前に長期的なキャンプをする時間はない。約2週間という、まとまった時間を確保できる活動は今回が最後。指揮官はある程度メンバーを固め、「オプションを増やせるように」と戦術の幅を広げることを重視した。

特に中盤で多くの選手を組み合わせた。これまでインサイドハーフはMF田中碧とMF守田英正が鉄板。そこにMF鎌田大地、MF原口元気、MF久保建英と攻撃的な選手を組み込んだ。右SBをこなしたDF長友佑都など最終ラインも。フィールド選手は大多数が複数ポジションをこなせる準備を進めた。

しかし最後のチュニジア戦では、MF遠藤、鎌田、原口のユニットが機能せず。最終ラインからのパスの受け手が遠藤1人になり、狙われてボールを奪われ危険なシーンもあった。指揮官は「自分が送り出した組み合わせのプレー環境が難しかった」と認めた。敗戦の代償は大きいが、試合ごとに違う選手を組み合わせ、理解を深めることを優先した。

個々ではMF伊東純也、MF三笘薫の突破力が目立った。ただ王国ブラジルを相手にすると、力不足であることを認識させられた。本大会の1次リーグでドイツ、スペインから勝ち点を手にするために、もう1段階のレベルアップが求められそうだ。

また指揮官は「試合だけではなく、活動期間全体が大切になる」とも話した。中3日のスケジュールはW杯と同じ。試合をこなしていくうちに疲労が出る選手もいれば、状態がよくなっていく選手もいる。1人1人の状態を把握した。また、どのタイミングでミーティングを入れるのか、練習のメニューをどうするか。「非常にいいシミュレーションになった」と話した。チュニジア戦では大きな不安を残したが、ここで得たデータやマネジメントは本番に生きそうだ。【日本代表担当 岡崎悠利】

◆日本代表の今後の日程 W杯本大会までに海外組を含めて活動できるのは9月のみ。海外に遠征して2試合を実施する予定。海外組不在の7月の東アジアE-1選手権は国内組の選手にとっては滑り込みを懸けたサバイバルになる。カタール大会は11月に開幕。欧州組はシーズン中で、国内組はJリーグ終了直後に慌ただしく本番に備える。

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