【デュッセルドルフ(ドイツ)25日=岡崎悠利】サッカー日本代表は27日、国際親善試合キリンチャレンジ杯でエクアドル代表と対戦する。W杯カタール大会前最後となる試合を前に、MF三笘薫(ブライトン)が23日の米国戦に続いて結果でのアピールに意気込んだ。

米国戦では後半途中から出場。MF久保建英(レアル・ソシエダード)にかわって左サイドで出場すると、後半43分に自らドリブルでカットインし、そのまま右足でシュートを決めた。「個人としてはもう1度結果を出してアピールしないといけない」と、鋭いまなざしで語った。

体力が消耗した後半途中からの三笘の出場は、相手にとっては脅威。本人はジョーカー起用も含めてチームの勝利が第一としつつ、スタメンへの意欲を問われると「もちろんです」と2度繰り返した。

今季からプレミアリーグでプレー。出場時間は短いものの、強度の高さや個々のスピードの速さ、足が出るリーチの長さはベルギー1部サンジロワーズで経験したものとは世界が違った。スタメンで相手が元気だったとしても「守備もやった上で、特徴を出せるが試される。最初から100%で」と、出たときのイメージはできている。

W杯アジア最終予選では本大会出場を決めたオーストラリア戦でゴールを決めるなど、最終予選の終盤から一気に存在感を増した。自信はぐっと背筋が伸びたいでたちからも伝わる。長く主力のMF南野拓実、そして米国戦で好パフォーマンスの久保。激しい序列争いでも「スタメンでもできると思っている」。生粋のドリブラーが、主力の座を虎視眈々(たんたん)と狙う。