三菱重工浦和レッズレディースのMF猶本光(29)の目から、とめどなく感涙があふれた。
女子のFIFAワールドカップ(W杯)オーストラリア・ニュージーランド大会(7月20日~8月20日)に出場する日本代表なでしこジャパンのメンバー23人が13日、決定。14年に20歳で代表デビューしながら、届かなかったW杯代表の座をつかみ、さいたま市内のレッズランドで行われた記者会見についに出席した。
「選出されて、とてもうれしいです。20歳の時、なでしこジャパンに初めて選出されて、約9年間は1度も世界の大きな舞台、大会とは縁がありませんでしたが、ずっと…」
ここまで話すと、涙をこらえ切れない。
「すいません、何か。涙は枯らしてきたんですけど」と泣き笑いで明かしながら「世界の舞台で戦うことを思い描いてトレーニングを積み重ねてきました。その思いを、この大会に全てぶつけてきたいと思います」と決意表明した。
代表デビューの翌15年カナダ大会は間に合わず、前回19年フランス大会こそはと燃えていたが、落選。自国開催の21年東京オリンピック(五輪)代表からも漏れた。
「見る時は、いちサポーターというか日本人として日本を応援する気持ちで見ていました」としつつ「ただ、応援してくれる方々がたくさんいて、いいプレーを世界の舞台で見せることが恩返しと思いながら、そうならなくて…。申し訳ない気持ちでいました。やっと、こういうチャンスを与えてもらえたので、しっかり感謝の気持ちをプレーに乗せたい」と意気込んだ。
そして「このままじゃ終われないというか(再び涙声となり)泣かせないでもらっていいですか」と再び泣き笑いで続けた。
「19年のW杯がダメで21年の東京五輪もダメで、それでも応援してくれた方たちの存在が力になっていますし、こんなにダメでも諦めないで、いつか何かを起こせば、そういう姿は見てくれている、応援してくれている人もそうだし、サッカーを始める子たちにも何か夢を、元気を与えられるんじゃないかなと思って挑戦しています」
20代の最後で到達したW杯。セットプレーのキッカーとして期待される中、反骨心を胸に、諦めない姿を南半球で体現する。

