船越優蔵監督(48)率いるU-20日本代表が開催国の同チリ代表を2-0で撃破し、2連勝で1次リーグ突破を決めた。後半開始直後にMF斎藤俊輔(20=水戸)が倒された場面で船越監督がリクエストを要求。ビデオ判定の結果、得たPKをDF市原吏音主将(20=大宮)が沈めた。終盤に追加点を奪い、4万人超の完全アウェーで難敵を破って2大会ぶりの決勝トーナメント進出。3日(日本時間4日)に第3戦で同ニュージーランド代表と戦う。

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船越監督の好判断が勝利を呼び込んだ。0-0の後半6分、斉藤がペナルティーエリア内で相手に倒されるも主審はノーファウルの判断。斎藤からのアピールを受け、指揮官はすかさず第4審にリクエストを要求してビデオ判定にもちこんだ。

主審によるオンフィールドレビューが行われて判定が覆り、PKに。市原が冷静に相手GKの逆を突いて先制した。日本が活用したのは今大会導入されている「フットボール・ビデオ・サポート(FVS)」。得点やPKなど重要な場面で、リクエスト方式によってビデオ判定を実施できる。前半にあった日本のPK場面ではチリがリクエストして却下された。このPKは失敗したが、新制度をうまく用いた日本が見事に勝ち点3をつかみ取った。

プレーでも相手を上回った。守備陣が2戦連続完封と安定した戦いで07年大会以来18年ぶりの2連勝発進。船越監督は「まず選手が素晴らしかった。全員が戦士になって闘志むき出しになって戦ってくれた。日本の魂を世界に発信できた」と胸を張った。決勝トーナメント一番乗りを決め「(決勝まで)残り5試合あるのでその5試合を戦い抜くことにしっかり準備したい」と初の頂点を見据えた。

◆「フットボール・ビデオ・サポート(FVS)」制度 VARがない今大会で採用。VARの代わりに監督からのリクエスト方式によって実施される新ビデオ判定。得点かどうか、PKかどうか、一発退場かどうか、人違いのカード提示などが対象となる。各チームが2度ずつリクエストの権利を持ち、成功した場合は持ち回数が変わらない。

◆U-20W杯大会方式 1次リーグは24チームが6組に分かれて争い、各組上位2チームと、3位のうち成績上位4チームが決勝トーナメントに進出。1次リーグは勝ち点で並んだ場合、当該チーム間の対戦成績、グループ全体の得失点差、同総得点の順で順位を決める。決勝は19日(日本時間同20日)に行われる。