山梨・富士河口湖町が20日、なでしこジャパンの国内キャンプ地として名乗りを上げた。佐々木則夫監督(53)が河口湖をパワースポットと位置付け、W杯ドイツ大会出発前に訪れて必勝を祈願し、お守りも購入していた。同町は02年W杯日韓大会時にカメルーン代表の公式キャンプ地にもなっており、渡辺凱保(よしやす)町長(72)は「設備や温泉もある。羽田空港も近い。なでしこさんに使っていただきたい」と熱烈ラブコールを送った。

 渡辺町長はこの日、「私は運命を感じるんです」と話した。17日に72歳の誕生日を迎えた。なでしこジャパンが米国を下し、W杯王者に輝いた日だ(ドイツ現地時間)。「個人的なことはいいとして、ぜひ、なでしこさんには、この河口湖で思う存分練習をしていただきたい」と、なでしこジャパンのキャンプ地として立候補を表明した。

 河口湖は佐々木監督にとっても特別な場所だ。同町在住のタレント綾小路きみまろ(60)と親交を持ち、選手を和ませる“おやじギャグ”も伝授されている。さらにはきみまろが同町に寄贈した「黄金の七福神」で必勝を祈願して、そのお守りをドイツに持参した。河口湖に関しても「富士山もあり、私のパワースポット」と公言している。

 「きみまろさんのおかげで、町も知られるようになった。ありがたい」とホクホク顔の渡辺町長は、佐々木監督に気に入られていることだけでなく、公式キャンプ地としても自信も見せた。02年W杯日韓大会で、カメルーン代表が大分・旧中津江村(現日田市)から2次キャンプ地として「くぬぎ平グラウンド」で汗を流した。渡辺町長は「芝ピッチは2面。十分満足していただける」と胸を張った。

 ピッチ横にはリハビリ療法などを専門とする健康科学大もあり「学生をボランティアにしてマッサージもできる」と断言。温泉も湧き出ていて、水がおいしいことも渡辺町長はPRした。

 昨年国際化された羽田空港に車で約2時間で移動できる立地条件も強調。「ぜひ、ロンドン五輪のアジア最終予選(9月)前においでください。グラウンドが殺風景だから、周囲にはナデシコの苗を植え付けてもいい」と8~9月に咲くナデシコを植えることも約束していた。【寺沢卓】