湘南曹貴裁監督(46)が来季も湘南で指揮を執ることが30日、決定した。

 同監督は、新潟、J2京都、C大阪など複数クラブからオファーを受け、湘南からも続投を要請されていた。この日、平塚市内で取材に応じ「結論から言いますと、16年は湘南でやることに決めました」と表明した。育成時代も含め、同監督は湘南で来季12シーズン目になる。「このクラブのいいところ、悪いところ、続けてやるべきことを他のどの人よりも分かっていると思う」と話した上で「来季は積み上げた湘南スタイルを見せていかないと」と意欲を見せた。

 特に京都は稲盛和夫名誉会長が直接思いを伝え、条件も破格だった。それでも湘南残留を決めた経緯に「自分も考えた。湘南が一番、僕という人間を必要としてくれた。それがすべての理由」と明かした。最終決断は2、3日前だったという。同監督を招聘(しょうへい)し、湘南スタイルをともにつくりあげた大倉智社長が退任することに「彼がチャレンジすることには一友人として応援したい。湘南が尻すぼみになる姿を彼自身も見るのがつらいと思う。そういう気持ちも含めて(続投を)決めた」と話した。