浦和レッズが不調のトンネルから抜け出せない。サガン鳥栖に敗れリーグ戦3連敗。今季6敗目で、シーズン折り返しを前に年間勝ち点1位だった昨季の敗戦数と並んだ。敵地まで駆けつけたサポーターからブーイングを浴び、ペトロビッチ監督は「非常ベルが鳴っている。結果に対する責任は私にある」と危機感を口にした。

 ゴール前のチャンスで精度を欠き、得点は後半ロスタイムのPKによる1点のみ。失点はセットプレーとDF森脇のバックパスの判断ミスから。FW興梠が「どちらも不注意」と話すように、安易な失点がなかなか減らない。ペトロビッチ監督は「済州戦での疲労も予想以上にある」と5月31日のACLで120分を戦った主力組に残るダメージを心配していたが、悪い流れは断ち切れなかった。

 とはいえ、指揮官が掲げた今季の目標はルヴァン杯、天皇杯、ACLを含めた4冠。疲労は強豪が背負う宿命だ。GK西川は「ここ数年ずっと上位。もう1度自分たちと向き合うためのいい時間」と立て直しを誓った。昨季は同じ6月に3連敗したあと5連勝。次節ホーム広島戦で、意地を見せる。【岡崎悠利】