J2モンテディオ山形はFC町田ゼルビアに1-3で敗れた。前半、前節に続きDF菅沼駿哉(27)のエリア内のファウルからPKを献上。先制され、守備も修正できずに3失点。後半に1点を返すが届かなかった。得意のホームも今季2度目の2連敗で、首位アビスパ福岡との勝ち点差を11に広げ前半戦を折り返した。

 リスクを負って逆転を試みたが届かなかった。3点目を献上すると、後半残り18分で木山隆之監督(45)はけが明けのMF鈴木雄斗(23)、DF茂木力也(20)を投入。手持ちのカードをすべて切って反撃に出たが、鈴木が1点を返しただけ。木山監督は「もっと早く流れを変えたかった。戦術はうまくいっていたが最後の崩しのところで工夫が必要だった」と振り返った。前節の徳島ヴォルティス戦はクラブワーストタイの6失点。昨年11月から続いていたホームでの不敗記録は11で止まった。

 その悪夢再来のよう、前半8分に前節に続きゴール前でDF菅沼駿哉のタックルがPKの判定となり、先制される。高い位置からプレスをかける相手に圧倒され、苦し紛れの縦パスをあっさりと相手に奪われる悪循環に陥った。

 7月は名古屋グランパス、湘南ベルマーレ、アビスパ福岡と上位との直接対決が控える。復帰戦でゴールを奪った鈴木は「3連敗したらさすがに上も待ってはくれない。自分が入って何か変化を起こしたい」と巻き返しを誓った。【下田雄一】