鹿島アントラーズがガンバ大阪との上位対決を1-0で制し、首位に立った。

 0-0の後半10分、左太もも痛から復帰し、6試合ぶりに先発起用されたMF遠藤康(29)が決勝ゴールを奪った。MF小笠原満男(38)のスルーパスに、右サイドでDF2人に囲まれても左足でシュート。不規則な回転のボールは相手GKのタイミングも外し、ゴール右上隅に吸い込まれた。

 後半ロスタイムには相手CKに全員で体を張って守りきった。ヘディングシュートをゴール前でMFレオ・シルバ(31)がクリア。最後は、左手負傷で離脱したGKクォン・スンテ(31)に代わって先発したGK曽ケ端準(37)が、相手GK東口のダイビングヘッドを好セーブ。勢い余って突進した東口と一触即発となるなど、闘志を前面に出した。

 昨季J開幕戦、クラブW杯、天皇杯を含め、この日の勝利で吹田スタジアムでは5戦全勝。今季開幕から続いてきたアウェー全勝(延長やPKでの勝利は除く)での折り返しに、DF昌子源(24)は「アウェーの全勝はどちらかというと珍記録。ホームで無敗ということがやりたいこと。ホームでも連勝できるように頑張ります」。ベテラン、若手問わず、先発が入れ替わりながらも結果が出ている現状に「みんながチームのためというのを示してくれている。最後の(CKからの)プレーが、チーム全員で戦うというところを証明できたと思う」と満足な表情を浮かべた。

 次節は再び中2日で、3戦連続アウェーとなるFC東京戦(8日、味スタ)。総力戦で連覇に向けて勝ち点3を積み重ねるつもりだ。