北海道コンサドーレ札幌が、J1残留へ向けた新戦力として、10年に札幌で主将を務めた経験もあるベガルタ仙台DF石川直樹(31)の獲得に動いていることが27日、分かった。既に完全移籍でのオファーを出しており、仙台と本人、代理人と条件面を調整している。

 今季5季ぶりにJ1に復帰した札幌は、現在、残留圏内ぎりぎりの15位につける。前半戦で無失点試合がわずか2試合と、下位グループの大宮、広島、新潟とともにリーグワーストを記録しており、DFの補強が急務とみられていた。センターバックに加えて、サイドバックでの活躍が見込まれる石川の獲得で、戦術の幅はぐっと広がる。

 石川は09年7月、柏から札幌に期限付きで移籍。10年まで在籍し、DFの主軸としてJ2で51試合に出場した。11年に新潟に完全移籍し、同クラブのJ1残留に貢献。13年から仙台でプレーし、昨季は不動の左DFとしてJ1通算200試合出場も達成したが、今季は新戦力の加入などで、リーグ戦は10試合の出場にとどまっていた。