ジュビロ磐田FW川又堅碁(27)が、今季3度目の2戦連続得点でチームを2戦ぶりの勝利に導く。25日は、磐田市内のヤマハスタジアムで約1時間の最終調整に参加。今日26日のホーム・ヴィッセル神戸戦は、新潟時代の13年以来4年ぶりの2桁得点が懸かるが、「(2桁得点に)興味はない。取れるだけ取る」ときっぱり。現在チームトップ9得点を記録する背番号「20」は、チームの勝利だけに集中した。

 前節C大阪戦では、0-1の後半41分に起死回生の同点弾を決めた。MF中村俊輔(39)のショートCKを下がりながら頭で捉え、ゴールにねじ込んだ。「よく決められたと思う。反応できたことも良かった」。この日も、試合前日恒例のリラックスゲームで豪快にネットを揺らすなど、好調ぶりを印象付けた。

 チームは昨年から対神戸戦で公式戦4連敗中。16年のJ1復帰から同リーグで唯一、勝ち点が奪えていない難敵だ。川又は「俺みたいなアホが点を取ればチームは盛り上がる。やっぱり試合は勝たなければおもしろくないし、死に物狂いで勝ちにいくだけ」と言った。大台到達となる一撃で、7月8日の甲府戦以降勝利のない本拠地ヤマハスタジアムに歓喜をもたらす。【前田和哉】