ベガルタ仙台MF野津田岳人(23)のゴールで、クラブはJ1通算400得点を達成した。順位は12位のまま。

 1-0の後半25分。DF古林がペナルティーエリア手前の右からクロスを送った。これをFW野沢がファーサイドに流すと、受けた野津田が右足で決めた。「耐えながら2点目を決められたのは、チームにとっても、自分にとっても良かった。こぼれ球が来ることを信じて良かった。自信になった」と話した。

 今回のメモリアルゴールは、クラブが10シーズンかけて積み上げてきた末に生まれたものだ。「(チーム内で)一番(仙台)歴が浅い俺が、取っていいのかなと」と笑顔だった。8月にサンフレッチェ広島から期限付き移籍で加入したばかりだが、すっかり仙台サポーターの心を奪っている。この日もゴールを決めた後、相手ゴール裏に陣取る仙台サポーターたちの前に直行し、喜びを共有した。「仙台サポーターの応援も力になった」と振り返った。