ガンバ大阪は今季限りで退任する長谷川監督の花道を飾れなかった。ラストマッチはシュート2本で0-0で、公式戦13試合勝ちなし。試合が終わると指揮官は選手1人1人に声を掛け、背中をたたいた。「とにかく勝ちたかった。みんな『申し訳ない』と言って控室に帰ってきた」。清水時代からの教え子FW長沢は「来年頑張れよ、と言われた。点を取りたかった」と悔しそう。MF遠藤も「5年間で多くのものをもたらしてくれた。できればあと1つ、2つタイトルを増やしたかった」と振り返った。

 J2降格した12年以来となる2桁順位の10位で今季を終え、近日中に就任が正式発表されるレビークルピ監督のもとで立て直しを図る。新指揮官が選定したブラジル人ヘッドコーチらとともに、ここ3試合でシュート計8本と沈黙した攻撃陣を活性化しなければならない。遠藤が「夏以降ふがいない戦い」と反省するように2年連続で無冠。常勝ガンバ復活を目指す。【小杉舞】