今季北海道コンサドーレ札幌に加入するFW宮吉拓実(25)とMF白井康介(23)が10日、札幌・宮の沢での合同自主トレに初参加した。雪景色が広がるグラウンド、気温は氷点下、風で舞う雪が顔面を襲う、悪条件の中でのランニング。広島から移籍した宮吉は「寒いし結構風が強い」と体を震わせた。J2愛媛から移籍の白井は「別世界ですね。びっくりした。雪だらけで寒くて。戸惑ってます」と苦笑いしていた。

 寒さと闘いながらのチーム合流初日を終え、感想は対照的だった。自ら「あまりしゃべるの上手じゃないので」と話す宮吉は「まだ、これから」と、徐々にチームになじんでいく構え。白井は古巣でもチームメートだった同学年のGK阿波加を「心強いっす」と頼りにし「みんな温かくて、楽しみ」と、歓迎ムードに感謝していた。

 新天地での挑戦に、気合が入る。宮吉は「ゴール前で回数多く仕事ができれば」と攻撃力をアピール。自身初めてのJ1でのプレーになる白井は「ストロングポイントのドリブルなど良さを出していければ」と、持ち味のスピード力の発揮を誓っていた。【保坂果那】