町田ゼルビアが東京五輪世代のMF平戸太貴(20)がセットプレーから2アシストし、大宮アルディージャに競り勝った。平戸は鹿島ユースから16年にトップ昇格し、昨季から成長を求めて町田に期限付き移籍をしていた。今季は開幕戦で2アシストし、早くも4アシストとなった。

 前半8分には左コーナーキックから先制点をアシストすると、2-2で迎えた後半34分、ゴール前中央でFKを獲得すると「あそこに落とせば何かが起きる」と、相手GKの前のスペースに蹴りこみ、決勝点を引き寄せた。平戸は「今日もセットプレーから2アシストできて勝利に導けたのは良かったですけど、もっと流れの中からも得点に関わっていければ、もっと成長できる」と気を引き締めた。

 大宮の指揮官は、鹿島時代の恩師の石井正忠監督だった。「自分の成長した姿を見せて勝利に導ければ」と強い思いを持ってピッチに立った。試合後に石井監督の元にあいさつにいくと「今日は、短パン間違ってなかったな」と、前節の京都戦後半にMF杉森の短パンをはいてピッチに立ち、途中ではきかえたハプニングを突っ込まれたという。この日は「ユニホームミス」もなくしっかり活躍し「成長した姿を見せられて良かった」と笑顔を見せた。昨年末はU-20日本代表として、タイのM-150杯のメンバーに選ばれた。目標はもちろん、東京五輪。「そこを目指して町田ゼルビアに来た。もっとチームを勝利に導ける活躍をしたい」とさらなる飛躍を誓った。