初昇格のセレッソ大阪堺はホーム開幕戦でINAC神戸に完敗し、開幕2連敗となった。

 3点を追う後半37分、待望のゴールが生まれた。ペナルティーエリア内でこぼれ球に反応したMF松原志歩(20)が右足でネットを揺らした。1-3で敗れた前節日テレ戦は相手のオウンゴールだったため、これがC大阪堺が奪った1部初ゴール。今季初得点を挙げた松原は「この点が取れたことは、自分の自信につながる」と力を込めた。

 しかし、試合は終始圧倒された。シュート数は相手の21本に対し、6本。竹花監督は「攻守でやろうとすることを実行したり、判断するスピードに差がある」と実力の差を痛感。松原も「点差が開いてしまった。力の差はあったと認めないといけない」と唇をかんだ。

 それでも先発メンバーの平均年齢は、日本代表5人を擁するINAC神戸の24・2歳に対し、17・8歳と若いチームで、まだまだ伸びしろはある。昨季優勝の日テレと2位のINAC神戸に2連敗したが指揮官は「上位のチームとやれたことで1部のレベルはつかめた。ゴールに向かってやるしかない」と前を向いた。