Jフィールド岡山ジュニア(岡山)がSSSFC(スリーエス・エフシー、山口)に3-1で勝利し初優勝。決勝を戦った2チームは、全国の強豪16チームによる「JA全農杯 チビリンピック」(5月、日産スタジアム)への出場権を手に入れた。

 大会開催地でもある岡山県第1代表のJフィールド岡山ジュニアが、悲願の初優勝を飾った。決勝の相手は、昨年の中国大会王者SSSFC。

 地元チームと昨年王者の戦いは、第1ピリオド開始早々にSSSFC竹安柊太(6年)の一撃で幕を開けた。Jフィールド岡山は追いかける展開になったが、同8分に北村雄河(6年)のセンタリングを杉本開(6年)がヘディングで合わせて同点。続く第2ピリオド開始30秒、小野和哉(6年)のCKに山脇蔵人(くろうど=6年)が頭で合わせて勝ち越しを決めた。第3ピリオドにも、ゴール前のこぼれ球を山脇が右足で決めて追加点。その後、SSSFCの猛攻撃をGK井本航太(6年)が好セーブ連発で退け、歓喜の雄たけびをあげた。

 勝ち越し弾を決めた山脇は、第2ピリオドの接触プレーで出血のアクシデントにもかかわらず「ゴールの直後に鼻血が出たが、絶対に優勝すると自分に言い聞かせて最後までプレーした。優勝できて本当にうれしい」と、安堵(あんど)の表情を見せた。

 グループリーグ全勝、ここまで順調に勝ち上がってきたかに思われたが、大西康平監督は「大会前はコンディションがあまり良くなく、今大会を戦う中で徐々に調子が上がっていった」と、チームの成長を評価した。初の全国大会に向けて「ただ単に“記念出場”するのではなく、失敗を恐れずに、何かをつかみとりたい」と意気込む大西監督。チーム創設11年目の快挙、Jフィールド岡山ジュニアが初めて横浜の地を踏む。