前節は、大分トリニータがロアッソ熊本に勝って勝ち点を34に伸ばして首位をキープし、アビスパ福岡が徳島ヴォルティスに勝って大分と勝ち点2差の2位に浮上した。一方、レノファ山口FCがジェフユナイテッド千葉にロスタイムに追いついたものの、福岡に得失点差でかわされて3位に転落した。その中、6日には天皇杯2回戦も行われ、大分が山口とのJ2勢直接対決にホームで敗れ、敗退が決定。一方、福岡はJ3鹿児島ユナイテッドFCに1-0で競り勝った。

 迎えた今節は、勝ち点2差にひしめく3強に、再び動きがありそうな予感だ。大分は10日にアウェーで愛媛FCと対戦する。愛媛は降格圏の21位だが、大分は15年以降、2分け2敗と未勝利で、ここ2試合連続で引き分け中。アウェーでも1分け1敗と勝てていない。

 福岡は同日、アウェーで熊本と対戦するが、熊本はここ4試合で3勝1分けの“お得意さん”で、アウェーでもここ2戦で1勝1分けと分がいい。

 山口は9日、5位ファジアーノ岡山とアウェーで対戦する上位直接対決が、今後を考えても重要になってきそうだ。岡山には4戦勝ちがなく、3連敗中とめっぽう苦手にしている。両チームの勝ち点差は3で一時、首位に立っていた岡山にとっても、勝ち点差が5に開いた首位大分を追走するためにも負けられない。

 分の悪い相手と戦う大分と山口、逆に相性のいい相手と戦う福岡と岡山…。週中の天皇杯では、大分のほか岡山、愛媛、熊本が、いずれもJ2勢直接対決に負け、敗退が決まった。そのあたりのモチベーションも、どう左右するか。過去の対戦成績、天皇杯の結果を考えると、福岡に首位浮上のチャンスありか?