長期離脱していた北海道コンサドーレ札幌DF河合竜二(39)が21日、札幌・宮の沢での全体練習に完全合流した。昨年11月、清水エスパルス戦で左足腓骨(ひこつ)骨折、左足三角靱帯(じんたい)損傷を負い、リハビリが続いていた。パス練習などには参加していたが、この日初めてフルメニューを消化。ミニゲームではセンターバックに入り、負傷以来の実戦練習を行った。「第1歩としては良かった」と笑顔を見せた。

 1月に始まった沖縄、米ハワイでのキャンプには同行できず、2月中旬の熊本キャンプから途中参加した。当初の実戦復帰メドは5月。回復は遅れたが、焦らずにリハビリに励み、ワールドカップによる中断期間で、ついに前進した。

 今季就任したペトロビッチ監督が求めるサッカーを初めて体感。パスでつなぐ複雑な動きを求められ「理解するのが難しい。外から見ているのと中では全然違う」と戸惑いもあった。久しぶりにピッチを駆け回り「マジでキツい」と息も切れたが、パスをカットするなど、昨季リーグ戦20試合に出場したベテランの安定感も見せていた。7月11日天皇杯3回戦J2アビスパ福岡戦(レベスタ)出場が目標。「ここから徐々にコンディションが勝手に上がるのを祈るだけ」と完全復活を目指す。【保坂果那】