最下位のV・ファーレン長崎がベガルタ仙台に1-0と勝ち、2連勝で勝ち点を27に伸ばした。

J2降格崖っぷちの最下位長崎が、執念の連勝で残留争いを大混戦に持ち込んだ。0-0で迎えた後半34分、センターライン付近からのFKに相手GKが飛び出し、こぼれた球を、MF沢田がゴール右へ蹴り込んだ。「連勝で勝ち点(差)が詰められる」。沢田は燃えていた。今季2点目が、ホームでは5月12日名古屋グランパス戦以来となる勝利を呼び込む値千金弾となった。

守ってはGK徳重が足1本で神がかりセーブ。ミラクルプレー連発。全員が体を張った。チームは8月11日広島戦から5連敗。高木監督は「疑心暗鬼がなかったとは言えない」という惨状だった。だが前節15日名古屋戦の打ち合いを制し4-3で勝利。「勝つことでアグレッシブさが増した。(疑心暗鬼が)吹き飛ぶ感じ」と、転機に。次節の29日川崎F戦もホーム。負けられない戦いは続く。【菊川光一】