雪辱期す守護神が17年ぶり勝利をバックアップする。北海道コンサドーレ札幌は今日23日、鹿島アントラーズをホーム札幌ドームで迎え撃つ。GKク・ソンユン(24)がクラブワースト記録に並ぶ7失点を許した前節アウェー川崎F戦の悔しさを胸に、冷静さを忘れず臨む。「0-7で負けてコンサドーレの歴史の中でなかなかない試合になったけど、気持ちはいつも通りで」と、自らに言い聞かせた。

気持ちの切り替えには、チームメートの力を借りた。試合翌日に帰札後、同じ韓国出身のDFキムと食事した。母国の料理を味わいリフレッシュ。「食べて忘れました」。オフが明けた18日から2日連続の2部練習で追い込んだ。

川崎F戦ではボールを奪われてからのカウンターで失点を重ねた。「自分たちのミスから点を取られたので、それを意識しながら練習をやってきた」と、チーム内で共有して取り組んできた。先制点はシュートを自らはじいたボールが相手の足元にこぼれ、ゴールに入れられる不運もあった。あの屈辱は勝利でしか晴らせない。

北海道胆振東部地震発生18日目で開催される初めてのホーム戦。サポーターも歓喜の瞬間を待ちわびる。相手は01年の白星を最後に10試合連続未勝利(2分け8敗)の鹿島。ACL4強入りを決めたばかりの強豪には勝ち点2差で、負ければ順位を逆転される可能性もある大事な1戦だ。「怖がらずにいきたい」。札幌のゴールを守り抜く。【保坂果那】