FC琉球が、MF中川風希(23)の先制弾を含む2ゴールなどで、昨季はJ2で戦ったザスパクサツ群馬に圧勝し、2003年(平15)の創設から15年で、初のJ3優勝と悲願のJ2昇格を決めた。

主将のGK朴一圭(28)は、優勝を決め「ありがとうございます。4月ころから失速してしまって、毎年の感じかと思ったが、うまく立て直した。琉球の攻撃スタイルを貫いた結果、優勝できて本当にうれしい」と満面の笑みを浮かべた。

この日までの30試合で、J3全17チーム中最多の64得点をたたきだし、ホームでは無敗をキープした。朴は「いつも通り、今日で30試合、変わらず自分のやることを精いっぱいやるだけでした。昨季(17年)はホームでなかなか勝てないゲームが続いたけれど、今季はホームで11勝4分けの負けなし。ホームで負けないチームは上に行く」と力を込めた。そして「今年より厳しいシーズンになると思いますが、今日のようにたくさんの皆さんに足を箱でもらえれば、今日のようなゲームを披露できる。良い時も悪い時もたくさんのお客さんが足を運び背中を押してくれた。本当にありがとうございました」とサポーターに感謝した。

この日、2得点の中川は、前半2分にMF富所悠(28)の左FKを頭で合わせた1点目について「何でしたっけ…いいボールが来たんで決めただけ。失点で流れが悪くなったので、早い段階で決められて良かった。周りのチームメートに感謝したい」と言い、照れた。

そして「もっと琉球らしく、J2でも点が取れるチームになれるよう練習していきます。J2でも熱い応援をよろしくお願いします」とサポーターに呼び掛けた。