北海道コンサドーレ札幌は今日10日、ホーム札幌厚別で浦和レッズを迎え撃つ。ミハイロ・ペトロビッチ監督(61)にとっては昨季まで率いた古巣との一戦。9日、札幌・宮の沢での練習はセットプレーを確認し、最終調整した。「厳しいゲームになる。とにかく自分たちのベストを尽くすことが必要」と見据えた。

ペトロビッチ監督にとって「浦和との対戦」には、自信を持てる流れがある。06年途中から11年まで監督を務めたサンフレッチェ広島時代から今季札幌でのアウェー戦を含めて、浦和と全10回対戦。3勝3分け4敗だが、直近6試合は3勝3分けと無敗だ。前回対戦時はスコアレスドローで、今節狙うのは、もちろん勝利だけ。FWジェイが出場停止、浦和からの期限付き移籍のMF駒井が契約上出場できない状況にも「どの選手が出てもチームとして同じことができるようになっている」と、前向きだ。

暫定4位の札幌にとっては出場圏内3位に再浮上する戦いで、勝てば今季5位以上も確定する。「アジアの人たちに北海道にはサッカーもあると示せる意味深いもの」と、ACL出場の意義を強調。今季最後となる札幌厚別で、サポーターとともに夢に近づく勝ち点3を獲得する。【保坂果那】