サッカー元日本代表の都並敏史氏(57)が、2014年2月からテクニカルディレクターを務めてきた関東サッカーリーグ1部ブリオベッカ浦安(千葉県)の監督に、19年から就任することが16日、分かった。同氏は2005年(平17)にベガルタ仙台、07年にセレッソ大阪、08年には横浜FC(全てJ2)で3季、監督を務めており、11季ぶりの監督就任となる。

都並氏は同クラブを通じ「来シーズンよりブリオベッカ浦安の監督をつとめる事になりました都並敏史です。これまで5年間テクニカルディレクターとしてクラブと関わって参りましたが、JFL再昇格へ足踏みしているこの難しい時期こそ、チームを近くで見てきた自分が監督をやるべき! またやりたい! という気持ちになり今回のオファーを受けさせて頂きました」と就任の経緯を語った。

ブリオベッカ浦安は、1989年(平元)に浦安ジュニア・サッカークラブとして設立し、幼児、小学、中学2年生までが所属。91年には高校生年代のユースチーム、00年には社会人のトップチームができ、千葉県社会人3部リーグに参戦し優勝。翌01年には同2部リーグを制し、1部に昇格すると05年に1部で優勝。12年に関東サッカーリーグ2部に昇格し、13年に優勝した。14年には同1部で優勝すると、浦安サッカークラブからブリオベッカ浦安に改名した15年も連覇し、全国地域サッカーリーグ決勝大会で準優勝した。

翌16年に日本フットボールリーグ(JFL)に昇格したが、翌17年に15位で関東リーグに降格。今季はカマタマーレ讃岐などを率いた羽中田昌氏が監督に就任も6位と低迷し、9月に解任され、鈴井智彦ヘッドコーチが監督代行に就任していた。

都並氏は「いつも熱く応援してくださるファン、サポーターの皆様、また多くのご支援を頂いているスポンサー、行政関係者、後援会関係者の皆様方には感謝の気持ちを込めた熱いプレーを毎試合お見せする事をお約束し、またクラブの宝で有る育成組織の選手たち、保護者の皆様方には、クラブに対して大きな夢を見て頂ける様な『強く楽しく愛されるチーム作り』をすすめて行きたいと思います。全てをピッチ上で表現出来た、その先に結果が付いて来るのがサッカーだと信じています。頑張りますので応援よろしくお願い致します!」と誓った。

谷口和司代表は「このたびテクニカルディレクターとして関わっていただいた都並敏史氏を監督に迎えることができました。都並氏は1989年のチーム創設の時期から見守っていただき、さらにテクニカルディレクターとなってからは小学生から高校生までの育成に『都並スペシャル』を定期的に開催し、多大な貢献をいただいております」と、都並氏のクラブへの貢献度の高さを強調。その上で「都並氏の就任により、まさに『浦安から世界へ』を目指す次のステップに進めると確信をしております。最終目標は育成出身の選手をより多くトップチームに昇格させ文字通りチーム一丸で戦うことですが、2019年の目標はトップチームのJFL昇格となります。ぜひご注目いただき、応援いただきたく存じます」と、2度目のJFL昇格を期待した。

都並氏は20日に浦安市役所に内田悦嗣市長を訪問後、同市内で就任会見を開く。