北海道コンサドーレ札幌は2日、元日本代表MF稲本潤一(39)や主将経験のあるDF河合竜二(40)、9年間在籍したFW内村圭宏(34)ら8選手と来季契約を更新しないと発表した。

ワールドカップ3大会に出場した稲本は15年に加入し、同じ黄金世代のMF小野とともに人気を集めた。16年に右ひざ前十字靱帯(じんたい)断裂を負い、大けがを乗り越えて昨季復帰。今季はリーグ戦出場2試合にとどまった。札幌での4年間を振り返り「けがで出られていない間はチームに迷惑をかけましたが、けがから復帰して札幌ドームに帰ってきた時の声援は一生忘れないと思います」とコメントした。現役続行へ意欲を示しており「まだ体は元気だし心配もないので、チームがあれば条件とかこだわりはない」と、国内クラブでのプレーを希望している。

最年長の河合は「すごく迷っている。現役も1度きりなので。自分の経験が生きるクラブならやりたい気持ちが強い」と、現役続行を望みつつ、引退の選択も口にした。クラブからはスタッフ転身の打診があり「最終的にここのクラブに還元したいなと思っている」と話した。

10年から在籍した内村は「まだサッカーをしたい。応援してくれる人にプレーを見せたい」と話した。ほか、DF横山知伸(33)菊地直哉(34)田中雄大(30)永坂勇人(24)MFジュリーニョ(32)も契約満了となった。期限付き移籍中の選手を除く、稲本ら5選手はこの日、札幌・宮の沢での年内最後の練習に参加し、チームメートやサポーターらに別れを告げた。