J1ベガルタ仙台の売り出し中FWジャーメイン良(23)が、明日5日のみちのくダービー天皇杯準決勝で3戦連続ゴールを決め、チームを初の決勝進出に導く。3日、仙台市紫山サッカー場での非公開トレーニング後に取材に応じ「ダービーという特別な試合で初の決勝進出も懸かっている。試合に出たら立ち上がりから自分ができることすべてをぶつけたい」と、J2モンテディオ山形との天王山を意気込んだ。

ゴールを積み重ねて4強入りに貢献してきた。横浜との4回戦で2点目のゴールを決め、準々決勝の磐田戦では0-1で迎えた後半に値千金の同点ゴールでPK戦勝利に持ち込んだ。数的不利を強いられた1日の最終節神戸戦では今季初のリーグ戦先発フル出場を果たし、ロスタイムに1点差に迫るゴールを決めた。

現役時代にダービー(01年5月)で得点を挙げた経験を持つ渡辺晋監督(45)は「2-2で終われて悪くはないと感じていたら、試合後にペットボトルが飛んできた。倒さなければならない相手ということは重々承知しています」と、この一戦が持つ重みを口にした。ジャーメインについては「(前節で)調子がすごくいいので長い時間使ったが、アグレッシブに戦ってくれた。今、ゴールに向かう勢いはチームで一番。相手の脅威となることを期待しています」と、キーマンに指名した。【下田雄一】