青森山田中がサガン鳥栖U-15を4-1で下し初戦を突破した。

前半3分にCKをDF三輪椋平(3年)が頭で合わせ先制すると、35分にはU-15日本代表のMF松木玖生主将(3年)のFKが直接ゴールに吸い込まれ追加点。20分にFW川口大空(3年)、ロスタイムにはFW藤森颯太(3年)が決め突き放した。ベガルタ仙台JYは3-5でガンバ大阪門真JYに敗れた。

V2を狙う鳥栖は中学生で唯一、今年のU-16アジア選手権に出場し優勝したFW中野伸哉(3年)と、U-15代表MF中村尚輝(3年)を擁する。速さと強度に対応するため高校生相手に練習を重ねた。右サイドで中野を封じたDF磯部翔(3年)は中野の画像を携帯の待ち受け画面にしてまで日々対策を考えるほどこの一戦にかけていた。

5月の全日本U-15サッカーで準優勝も5連覇を狙った夏の全国中学大会では日章学園中(宮崎)に不覚をとった。前日は決勝戦のビデオを全員で見てモチベーションを高めた。松木主将は「2度とあの思いは味わいたくない。1試合1試合、気持ちを持って戦いたい」と初優勝に向け気持ちを引き締めた。【野上伸悟】