北海道コンサドーレ札幌の新加入ブラジル人、MFルーカス(24)が定位置奪取へ「攻守の切り替え」をポイントに挙げた。

チームは2日、沖縄・金武町で11対11の実戦形式の練習を行った。右サイドハーフに入ったルーカスは「徐々に慣れてなじんでいるよ。もっと自分が成長できるように頑張りたいね」と話した。

プロ7年目で初めて海外チームに所属した。個々が連動して数的有利を作り、攻撃を仕掛けるミハイロ・ペトロビッチ監督(61)のスタイルに「考えながらやるから精神的にもハードな練習だね」。最も意識するのが攻守の切り替え。「攻撃的なチーム。ポジショニングが1つの課題」。タイキャンプでは縦への運動量を求められ、役割を理解してきた。

手応えはある。バンコク・ユナイテッドとのプレシーズンマッチ(1月28日)では初ゴール。「練習していることが形になっている。もう1つ上の段階に行きたいね」。持ち味は足元の技術を生かしたドリブル。この日も何度も右サイドから仕掛けた。「小さい頃から自然に身についたんだよ」。本場仕込みの突破力で、決定機を生み出す。

出身は海に面したブラジル北部のアラゴアス州。ビーチが一望できる沖縄の宿舎に「きれいで透明感がある海。地元を思い出す」と景色が癒やしになっている。「良い準備をしたい」。開幕スタメンに向けてどんどんギアを上げていく。【西塚祐司】