北海道コンサドーレ札幌は8日、沖縄・金武町でJ2東京Vと練習試合(45分×3)を行い、5-1で勝利。高卒ルーキーMF檀崎竜孔(18)は“プロ初ゴール”を決めた。

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青森山田から加入した期待のルーキー檀崎が“プロ1号”だ。2本目から右シャドーで出場し、迎えた3本目の11分。岩崎から中野を経由したボールを、ゴール前で相手と競り合い、体勢を崩しながらも左足で流し込んだ。5日名古屋戦から実戦2試合目での初得点に「そろそろ結果が欲しいと思っていた。苦し紛れだったけど、ゴールが決められて良かった」と話した。

前線3枚の一角として、ピッチで躍動した。同27分には岩崎のゴールをアシスト。それでも「もっとテンポ良く崩せたかなと思うし、ミスも目立った」と満足はしていなかった。

全国高校選手権での日本一を引っ提げて、第2次沖縄キャンプの今月1日に合流。チーム始動から半月分の遅れを取り戻そうと必死に食らいついている。16日に「Jリーグ選抜」と対戦する「日本高校選抜」にも選出されたが、クラブに集中するため、チームとも相談し、辞退することに決めた。「こっち(札幌)でリーグ戦やカップ戦に向けてしっかりやっていく。やるべきことがあるので」。高校生はもう“卒業”。1年目でのリーグ戦デビューを目指し、プロとしての覚悟を持って臨んでいる。【保坂果那】

◆札幌のJ1リーグ戦デビュー記録 最年少出場は01年4月7日東京V戦で先発した、MF今野泰幸の18歳2カ月13日。2位はFW新居辰基の18歳3カ月29日(02年4月20日鹿島戦)。新居は同戦でクラブ最年少得点をマークした。J2を含めたリーグ戦では、MF荒野拓馬が10年10月24日富山戦で、17歳6カ月4日で出場しクラブ最年少出場記録を持っている。