コンサドーレ札幌に今季加入したFWアンデルソン・ロペス(25)が開幕スタメンを決定づける仕事を完遂する。

チームは11日、キャンプ中の沖縄・金武町でJ2FC琉球と練習試合を行う。沖縄キャンプ最後の実戦。10日は同地で午前、午後の2部練習で調整した。4対4の練習でロペスは昨季の主力1トップFWジェイ、左シャドーMFチャナティップと同組で動きを確認。「さらに高い意識を持っていい試合をして、2次キャンプを締めくくりたい」と翌日の一戦へ力を込めた。

今季チームは対外試合をタイで3試合、沖縄で2試合、計5試合をこなし、全試合先発しているのはロペスと左ストッパーのDF福森、GKクの3選手のみ。右シャドーとしてスタートから起用され続けているブラジル人FWは「1試合1試合経験することで成長している」と、手応えは上々だ。

5試合で3得点と、期待されている決定力を見せている。前試合の8日J2東京V戦では、ジェイの得点で初めてアシストもマークした。昨季同位置で主力だったMF三好(現横浜)と同じく利き足は左ながら、スピードやフィジカルの強さを生かした三好とは違うスタイルを確立。前線3枚の連係も日に日に向上している。

23日湘南との開幕戦(BMWス)へ向けたアピールの場は、残り2試合。「監督から求められる役割、タイミングや連係をしっかりこなし、自分の特徴を出して結果を残したい。開幕に合わせて完璧に仕上げたい」。琉球戦でもゴールを決め、開幕スタメンを引き寄せる。【保坂果那】