ヴィッセル神戸は11日、沖縄・金武町で2次キャンプ2日目を行い、セレッソ大阪から移籍のMF山口蛍(28)が新天地での決意を語った。

「やりやすさを感じる」というMFイニエスタの強力サポートを受け、「点を取りたいなと思う」。昨季0だったゴールを果敢に狙っていく。

1月下旬からの米国遠征の実戦で世界一レベルを体感した。「ボールを持った時に近くにいて、パスコースを作ってくれる」。遠征中にポジショニング、パスのタイミングについて聞いた。返ってきた答えは「好きにやってくれたらいい」。力強い言葉に攻撃へのイメージも膨らんだ。

新天地で刺激的な日々が続く。「3人(W杯優勝経験者のイニエスタ、ビジャ、ポドルスキ)とできることで、日々の練習から得るものはたくさんある。単純なボール回しだけですごいなと思うし、貴重な時間を過ごしていると思いながらやっている」。

悩み抜いた末の移籍は、自身がより成長するための決断でもあった。その答えを示すのが「当たるんじゃないかと予感していた」という古巣C大阪とのJ1開幕戦(22日、ヤンマー)。「あのスタジアムにアウェーで入るのは初めて。変な感じはすると思う」。いきなりの大一番へ山口は備える。【実藤健一】