ベガルタ仙台は、勝ち点3こそ逃したが、安定した守備ブロックで浦和の豪華アタッカー陣を封じ込め、駆けつけた1万8567人のサポーターを納得させた。

5-4-1を基本に形成された守備ブロックが、警戒していたサイドアタッカーの山中、宇賀神を完璧に抑え込み、仙台キラーの異名を持つ興梠への供給ラインを寸断させ仕事をさせなかった。

攻撃面でも収穫があった。新加入FW長沢が期待通りに、規格外の高さを発揮し得点の匂いを漂わせた。前半は右サイドの蜂須賀の右足クロスに反応、後半には左サイドの関口のクロスを、高さのあるヘディングで枠内に放った。惜しくも紙一重でゴールにならなかったが、前線のターゲットとして、攻守で魅せた。