北海道コンサドーレ札幌MFチャナティップ(25)が2年連続のチーム1号に意欲を見せた。オフが明けた26日、第2節アウェー浦和レッズ戦(3月2日)に向けて熊本市内で練習を再開した。「昨日はカフェに行ってリフレッシュできた。次は決定機があればシュートして、ゴールを狙いたい」と、気合をみなぎらせた。

0-2で敗れた湘南ベルマーレとの開幕戦では、90分プレーしてシュート0本に終わった。「強い気持ちが足りなかった」と反省する。後半に左クロスをゴール前で受けてチャンスを迎えたが「パスしようと味方を探してしまった」ため、判断が遅れてしまい、結果ボールを奪われた。「次は決めたい」と、ゴールを狙う積極的な姿勢を取り戻す。

昨季、札幌のシーズン初得点を刻んだのがチャナティップだった。開幕戦を0封負けし、第2節セレッソ大阪戦でのヘディング弾。自身にとってもJリーグ初ゴールを決めた。個人的にも年間8得点を挙げてJリーグベストイレブンに輝いた。チームにとっても4位と好調だった昨季を越えるためにも「自分にプレッシャーをかけて臨みたい」と、再び札幌のゴールラッシュの幕開けを呼び起こす覚悟だ。

昨季1分け1敗で勝ち点3をつかめなかった浦和との一戦となる。この日の練習では攻守の切り替えをテーマに取り組み、「疲れたね」と振り返るほど走り続けた。「浦和は強い。けど、たくさん走ってチームの勝利のために頑張りたい」。今季初勝利のために、チームを勢いづけるゴールを奪う。【保坂果那】