ベガルタ仙台のルヴァン杯初戦は、メンバー総入れ替えで臨む可能性が高くなった。

4日、仙台市紫山サッカー場で6日のアウェー鳥栖戦へ向け調整を行い、2日の横浜戦に出場した先発選手を除いたメンバーで、コンビネーションからの攻撃練習を敢行。MF梁勇基(37)、松下佳貴(24)がダブルボランチを組んで連係面の再確認を行った。ともに出身の阪南大でエースナンバーを背負った師弟コンビが、チームに今季初白星をもたらす。

ここまでリーグ戦2試合メンバー外で、今回が絶好のアピール機会になりそうな松下は「2人でいい距離感を取ってプレーできれば、真ん中で主導権を握ることができる。2人のパス交換からいいリズムを引き出したい。真ん中に縦パスを入れられれば、サイドが絞って外のスペースも使えるようになる。まだ勝ててないし、次が大切。チームに勢いを与えて個人としてのモヤモヤも晴らしたい」と燃えている。

練習後に松下を呼んで話し込んだ梁は「お互いがやりやすいように話し合った。それぞれの特長を生かす動きができれば。競争の中で(ポジションを)勝ち取れるかは本人次第。そこを打開するのはやはり個人の問題になってきますが、いいプレーをしてしっかり試合に勝てば、気持ちの部分も変わってくる」と愛弟子の奮起も促した。

渡辺晋監督(45)は「鳥栖戦はフレッシュな選手で臨みたい。チーム戦術に苦労している選手もいるが、自分のストロングを発揮できるようになればチームの力になれる。吹っ切ってチャレンジしてもらいたい」と期待を寄せた。