北海道コンサドーレ札幌ミハイロ・ペトロビッチ監督(61)が5日、チーム内競争激化へ、リーグ戦の控え組にハッパを掛けた。6日、ルヴァン杯初戦の横浜F・マリノス戦(ニッパツ三ツ沢球技場)には、第2節浦和レッズ戦(2日)から、先発を総入れ替えで臨む。「私の判断がこれまで間違っていたというプレッシャーを掛けてほしい」と、レギュラーを脅かす活躍を期待した。スタメン出場の可能性もある高卒ルーキーMF檀崎竜孔(18)も、プロデビューを待ち望んだ。

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“うれしい判断ミス”を期待している。6日のルヴァン杯横浜戦(ニッパツ)は、リーグ戦浦和戦からスタメン全員を替えて臨む。熊本市内での前日練習を終え、敵地へ移動したペトロビッチ監督は「選手にはいいプレーをしてもらって、私の判断がこれまで間違っていたというプレッシャーを掛けてほしい」と、選手の気持ちを奮い立たせた。

一新されるスタメンの顔ぶれには、浦和戦ではベンチにすら入れなかった選手も含まれる。「リーグ戦に出てもおかしくないくらいの力を持っているということを、試合のなかで示してくれれば、私の評価は間違っていたと言えるでしょう」。同戦は相手を圧倒しての2ー0完勝だっただけに、主力の座を奪うのは簡単ではないが、新戦力のFW岩崎、MF中野らにとっては、レギュラー奪取への足がかりとなる。

高い目標を掲げる。「どのチームも優勝を目指して戦う。我々もやるからには一番上を、昨年を上回るものを目指していく」。昨季はワールドカップ(W杯)の中断期間があった影響で、同杯とリーグ戦は超過密日程となった。他クラブに比べて移動距離の長い札幌は苦しみ、1次リーグ1勝5敗で敗退したが、今年は頂点を目指すと公言。リーグ戦とともに好成績を残すにはチーム力の底上げが必須で、今日6日の出場選手たちには大きな期待がかかる。

熊本キャンプは今日6日が最終日だが、指揮官と横浜戦メンバーはこの日が打ち上げ。1月13日にタイへ出発してから51日目。長いキャンプ生活を終えた同監督は「非常にポジティブ。ようやく終わる」と笑顔を見せた。キャンプのゴールは白星で飾って、札幌へ帰還する。【保坂果那】