ベガルタ仙台は1日、ホームでリーグ3位の名古屋と対戦する。

強力攻撃陣を擁する名古屋はリーグ2位タイの21得点、守備も同4位タイの9失点と堅守を誇るが、アウェーでは8失点と「守乱」にひょう変する。その隙を突くのは、前節(5月25日)の清水戦でプロ初ゴールを挙げ、勢いに乗るMF吉尾海夏(20)だ。生みの苦しみを味わっているだけに、ここから量産態勢に入る。

初ゴールの喜びは、悔しさに変わっていた。吉尾は「3点取れたけど簡単に4点取られた。サイドからのクロスでやられるシーンが多かった」と無念そうに振り返る。それを受け、今週のチーム練習では対人守備などを見つめ直し、修正を急いだ。攻撃面に関しては「自分が1人2人と相手をはがせれば数的優位をどこかで作れる。ゴールに近い位置で脅威を与え、2試合連続ゴールを狙いたい」とアタッカーとしての覚悟を示した。初ゴールを決めて「自信になったし、肩の荷が下りた。よく眠れるようになった」と笑う。次はホーム初ゴールを決めてチームを勝利に導く。サポーターの声援を力に変えて、ユアスタに歓喜をもたらしてみせる。【山田愛斗】