J2でここまで21位に沈むアビスパ福岡が延長戦を制した。FW木戸皓貴(24)が決勝点を挙げ、久藤清一監督(45)に就任後公式戦初勝利を届けた。

リーグ戦は新体制から4戦未勝利中(1分け3敗)だったが、この日は同じJ2の鹿児島相手に執念の延長勝利だ。木戸はようやく勝てたことに「久藤監督になって勝てそうで追いつかれたり、後味の悪い負け方とかが続いていたので自信になる。天皇杯ですが勝てたことは大きい」。中2日で迎える6日のリーグ岐阜戦へ勢いを得た。

気合が違った。1-1で迎えた延長前半に入る前に、選手たちは珍しく円陣で闘魂を注入し合った。運動量の落ちた相手に対して猛攻をしかけて迎えた同12分。木戸が「自分の得意な裏への動きだしが出せて良かった」と、瞬時の反応で疲れの見える相手守備の裏を突き、値千金ゴールを奪った。