J2アルビレックス新潟は6日の第21節、大宮アルディージャとホームのデンカビッグスワンスタジアムで対戦する。5日は聖籠町のクラブハウス練習場で調整を行った。

ルーキーのセンターバック、DF岡本将成(19)がホームのリーグ戦では初のスタメン出場の可能性が高まった。前節鹿児島戦はリーグ戦プロ初スタメンを飾ったが、右足ふくらはぎの負傷で60分で交代した。大宮戦はフル出場、そして今季2度目の連勝への貢献をノルマにする。

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岡本に迷いはない。「全力を出して90分出る。そして勝つ」。前日調整はDF大武俊(26)とのコンビでクロスのクリアをチェック。状態をしっかり確認した。

新潟U-18に所属し、2種登録選手として出場した昨年のルヴァン杯横浜戦でホームのビッグスワンのピッチに立っている。ただ、出場すればリーグ戦では今回が初のホーム。「カップ戦とリーグ戦では雰囲気が違うと思う」。相手は16戦連続無敗中の大宮。「外国人選手をマーク。自分の持ち味は高さと対人なので」。堂々と長所をぶつける覚悟もできている。

自分に対しての雪辱戦だ。リーグ戦初出場だった前節鹿児島戦は、緊張のため右足ふくらはぎを中心に足がつって後半15分で交代。「情けなかった」。ルヴァン杯横浜戦も警告2枚で退場している。まだ90分ピッチに立っていない。鹿児島戦後、大武ら先輩にプレーそのものの出来を褒められた。自分でも手ごたえがあっただけに、「次こそフル出場」の思いは強くなった。

吉永一明監督(51)は「準備はさせてきた」と足がつっての交代に反省を促した。一方「期待しているからこそ。小さくまとまってほしくない」。難敵相手に勝利に貢献できれば確実な成長につながる。「マークの受け渡しなど、意識してやる」と岡本。実戦のイメージを頭に置き、自身のハードルに臨む。【斎藤慎一郎】