北海道コンサドーレ札幌は湘南を5-2で下し、4試合ぶりに勝ち点3を手にした。

FWジェイ(37)が2発で大勝に導いた。在籍3季目の札幌で、J1通算22点目。バルデス、都倉(21点)を抜き、ウィル(24点)に次ぐクラブ単独2位に浮上した。今季初のお立ち台では「自分のゴールがチームの勝利につながってうれしい」と歓声に応えた。

持ち味の高さを生かした。DF進藤の先制弾から3分後の前半21分、相手2選手のマークに競り負けず、右クロスに頭を合わせてゴール。2-1の後半26分には、相手DF裏へのアーリークロスに抜け出し、再びヘディングシュートで追加点を奪い、チームを勢いづけた。

前日19日は全体練習後、居残りでシュート練習。自ら練習用の小型ゴールネットを運び、赤池GKコーチをパートナーにノンストップで左右の足、頭で連続11球、ひたすらネットを狙った。7日の松本戦ではゴールに嫌われ、4本のシュートを外し、前節13日大分戦はベンチスタート。2試合ぶりの先発に「必ずチャンスが来ると思っていた」。しっかり結果を残したが、もちろん「勝って満足していてはダメ」と浮かれることはない。

ベテランらしい存在感は、チームに好影響も与えている。この日、自身1点目をアシストしたMF白井には昨季から「(クロスを)人に合わせようとし過ぎ。そこに俺が走って入る。そこにいなければ、俺が悪い」と助言し、成長を促してきた。37歳の頼もしいストライカーは、クラブのJ1最年長ゴール更新を続けている。【保坂果那】