ベガルタ仙台DF永戸勝也(24)の左足が、明日28日の横浜F・マリノス戦で再び輝く。26日は仙台市内で非公開練習(冒頭のみ公開)を行い、トップ3撃破へ向け調整した。現在リーグ1位タイの7アシストを誇る永戸は、前節14日の札幌戦では、CKから2点をお膳立てし目下、絶好調だ。相手はリーグトップの得点力で、耐える場面が長くなることも予想されるが、不動の左サイドバックが活路を開く。

正確な左足が5試合ぶりの勝利をもたらした。永戸は札幌戦を振り返り「たまたま2つ取れたが、毎試合狙っていると味方とも息が合ってくるのを感じる。直接FKもあった中で、ああいう場面で決められたら、もっと楽な展開にできたという反省もある」。今季はキッカーとして飛躍。89本のCKを蹴って成功率はリーグ最高の46・1%だ。「自分自身フィーリングもいいですし、蹴らしてもらっている責任感も感じ、意識して練習ができている。セットプレーからの得点は、ゲーム自体が楽になるので次戦も狙いたい」と貪欲にゴールに絡む。

横浜とは3月に対戦し1-2で敗れている。さらに、昨季はホームで2-8の屈辱を味わった。しかも現在3連勝と勢いに乗るが、前半戦に2得点を許したFWエジガル・ジュニオが負傷離脱、全試合出場中のMF喜田、タイ代表DFティーラトンと主力を出場停止で欠くなど、付け入る隙はある。背番号2は「サイドで1対1の場面が増えると思う。食い止められるかが勝つためにポイントになるので、そこに集中したい」。勝ち点3を、左サイドから演出してみせる。【山田愛斗】