ベガルタ仙台はMF永戸勝也(24)の劇的弾で終了間際に追いついた。3位横浜F・マリノスと1-1で引き分け、暫定11位に浮上。主将のDF大岩が8試合ぶりに先発復帰したが、DFシマオ・マテが前節14日の北海道コンサドーレ札幌戦に続いてキャプテンマークを巻いた。試合を支配される時間が長かったが、耐えて最後のチャンスを決めきり、貴重な勝ち点1を積み重ねた。

4月のガンバ大阪戦以来、5カ月ぶりのゴールにユアスタが沸いた。0-1の後半44分、左サイドの永戸が右のFWジャーメインに斜めにボールを送ると、一瞬ためをつくりFWハモン・ロペスへ。背番号9がシュートを放つと右ポストを直撃し、跳ね返りに反応した永戸が左足で蹴りこんだ。

「スタジアム全体がこっちの流れで、押し込めてる時間に取れた。あそこでシュートを決められたのは自信になる。あまりきれいなゴールではないけど」と謙遜。前半40分には永戸が右CKを直接狙う場面もあった。守備面に関しては「(FWエリキを)1対1である程度抑えられれたのは次につながる」。残りは7試合。「1つでもゴール、アシストを増やせるように継続したい」と力強く宣言した。

渡辺監督は「ホームでのここ数試合は勝ち点1に終わり、サポーターに喜びを届けられていない。それでもベストではないがベターな結果になった」と振り返る。次節は10月5日、ユアスタでFC松本山雅戦。劇的ゴールの勢いで次こそ勝ち点3を奪う。【山田愛斗】