クラブ初の国内3大タイトルへ、不安材料だ。北海道コンサドーレ札幌MF宮沢裕樹(30)が、ホームのセレッソ大阪戦から一夜明けた19日、札幌市内の病院で検査を受け、軽度の肉離れと診断された。

同戦で右太もも裏を負傷し、前半24分に交代していた。検査後、クラブハウスに姿を見せると「思ったよりは悪くなかった。(程度は)軽いので」と話した。

クラブにとって初めて臨むルヴァン杯決勝(埼玉スタジアム)は26日に迫る。この日、宮の沢でリカバリーを行ったチームは2日間のオフを経て22日から練習を再開する。大一番に向けて合流が期待される主将は「オフが明けてから状態を確認して」と話すにとどめたが、回復へ、希望は捨てていない。

間に合わなければチームにとって痛手だが、カバーするしかない。C大阪戦欠場選手の復帰が近い好材料もある。左ふくらはぎに張りがあったFWジェイ(37)は、22日に合流予定。右ふくらはぎ肉離れのMFチャナティップ(26)はこの日、ランニングの強度を上げた。ミハイロ・ペトロビッチ監督(62)は前日の試合後、こう話していた。「限られた選手たちのなかでファイナルを戦わなければならないが、ベストを尽くすことだ」。日本一へ、踏ん張りどころだ。【保坂果那】