北海道コンサドーレ札幌FW鈴木武蔵(25)が5試合ぶり今季10点目でチーム単独最多に立ち、2年連続2ケタ得点に到達した。

1-0の後半26分、自身が獲得したPKをしっかり決めた。「2ケタ取りたいと思っていたので、しっかり決められて良かった」と、最低目標の達成に安堵(あんど)した。

伏線は1週間前にあった。準優勝だったルヴァン杯決勝川崎フロンターレ戦でのPK戦。鈴木は2人目のキッカーで成功した。出番を待つ3人目のMF深井と肩を組んで、相手PKを見つめている時だった。2人で思い出していたのは、11年U-17ワールドカップ(W杯)日本代表でのPK練習。自分でGKに蹴る方向を予告して蹴ることを繰り返していた。「キーパーに読まれても思いっきり蹴るというのをみんなで練習した」という。だから深井も「武蔵は絶対に決めると思っていた」。2人には決勝でのPK成功も、この日の2点目にも自信があった。