J2のFC町田ゼルビアは27日、相馬直樹監督(48)が退任すると発表した。

町田は昨季、史上最高の4位でシーズンを終えたが、今季は18位と低迷。19位で迎えた24日の最終節でモンテディオ山形にアウェーで2-1で勝ち、何とか自力で残留を果たした。相馬監督は「特に今シーズンはずっと苦しい状況が続きましたが、チームを信じて最後まで支えてくださったおかげで、来季もJ2の舞台でJ1を目指して戦う権利を得ることができました」と苦しかった思いをつづった。その上で「フロント、アカデミーをはじめクラブに関わる皆様、そして現場で日々一緒に戦ってくれた選手、スタッフにも感謝しかありません」と感謝した。

相馬監督は、町田がJFLだった10年に監督を務め、1年で退任したが、J3に参戦した14年に4年ぶりに監督に復帰し、5季目となった昨季は最終節まで優勝争いを展開。今季は6季目、通算では7季目のシーズンだったが、6季連続の指揮、通算7季目の指揮いずれも、クラブ最長記録を更新していた。

相馬監督は「2014シーズンからの6年間、さらにはJFLで戦った2010シーズンも加えますと都合7年と、本当に長い間、このクラブで監督を務めさせていただき、ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。その上で「振り返ってみますと、嬉(うれ)しい、悔しい、楽しい、苦しい、他にもいろんな感情とともにたくさんの光景が思い出されます。これらすべてが私の財産であり、素晴らしい経験です。改めてゼルビアファミリーとの6年間に感謝いたします」とした。そして「今後はクラブと別の道を歩むこととなりますが、FC町田ゼルビアがJ1の扉を開けてくれることを願っております。長い間、本当にありがとうございました」とつづった。

FC町田ゼルビアによると、相馬監督は12月1日の「FC町田ゼルビア2019シーズン終了感謝イベント」および今季残りのトレーニングに参加するという。