J2栃木SCに来季から加入する法大MF森俊貴(4年、栃木ユース)が4日、法大市ケ谷キャンパスで会見に臨んだ。

情報科学部コンピューター科学科を卒業見込みで、異例の理系Jリーガー誕生となる。大学卒業後は就職活動し、大手都市銀行入りが内定していた。だが、天皇杯でガンバ大阪、東京ヴェルデイを撃破し16強進出を決め、プロへの思いも募っていったという。森は「サッカー部の仲間が苦労してプロになって、活躍した姿を見たときに後悔するのではないだろうかと。サッカーは今しかできないと思った」と人生の決断を明かした。

小学校2年の時から、栃木の下部組織でプレーしていた。「栃木っ子です。栃木のアカデミー出身者としてJ1昇格の歴史を刻めるように頑張ることが恩返しになると思う」と強い思いを口にする。内定先の企業に辞退の意向を示した際、「森君の頑張りは、天皇杯の活躍を見て分かっていた。引き留めようがない理由。一個人としては夢を追い続けて頑張ってほしい」とエールを送られた。森は「素晴らしい会社だと再認識しました。そのためにも、頑張らないと思いました」と飛躍を誓った。

【岩田千代巳】