横浜FCのFWカズ(三浦知良、52)が3日、宮崎・日南キャンプでフルメニューを消化し、4日のJ2栃木との練習試合に出場する可能性が高まった。カズは左臀部(でんぶ)の痛みで1月の和歌山キャンプは、別メニュー調整が続いていた。

1月末からの宮崎での2次キャンプは、チューブを使ってのスプリントなど強度を高めた調整を続け、2日から完全合流。この日も2部練習を“完走”した。カズは「疲れた時には(患部が)気になってくるから気を付けないと」とし、練習試合に「夜、(監督と)話し合おうと思います」と話した。

順調な仕上がりは、練習前にも表れていた。昨季からカズは、ボールを持ってウオーミングアップやクールダウンをする18歳のU-20日本代表MF斉藤に「1対1」でボール奪取を仕掛けるのが“儀式”。カズは1月末に「来週から行くから」と斉藤に予告しており、この日は予告通り、練習前のジョギングで、ボールを蹴りながら走る斉藤に1対1を仕掛け、“儀式”も完全復活した。

練習試合は35分×4本の予定で、下平監督は「元気なメンバーは全員、使いたい」と状態を見て起用する考えを示した。13年ぶりのJ1の舞台となる神戸との開幕戦に向け、カズがギアを上げてきた。