公式戦中断中のJリーグでは2日現在、新型コロナウイルスの感染者が出たクラブは、ヴィッセル神戸(3人)、セレッソ大阪(1人)、J2ザスパクサツ群馬(1人)。国内全体の感染者の増加を見れば、Jリーグもこれで感染が止まるとは考えにくい状況になってきた。

これまで感染者を出していないクラブも、当然ながら新たな対策を練ることになる。その最たるクラブはガンバ大阪だ。同じ関西勢から相次いで感染者が出たことで、思い切った決断をした。当初は3日まで7連休だったチーム練習を13日まで延長し、計17連休とした。U-23チームの活動も13日まで休止させ、クラブ施設を使う自主練習も禁止に。事実上の“封鎖状態”で感染防止に取り組む。

名古屋グランパスは2日まで5連休で、3日から練習(基本は非公開で、報道公開日あり)を再開させる。3日はサガン鳥栖から期限付き移籍した元日本代表FW金崎夢生(31)が初めて練習に参加するが、取材はこれまで対面方式だったがテレビ電話になる。既に3月28日の横浜FCとの練習試合後もテレビ電話を活用し、選手が外部と接触することで生まれるリスクを減らす対策をしていた。

サンフレッチェ広島は4月に入り、報道陣のマスク着用や検温を義務付けて、記者同士も距離をとって取材するように細かいルールが設けられた。

関西圏ではJ2京都サンガが唯一、練習(非公開)を続けている。取材時は選手と報道陣が近距離にならないように留意している。公式戦再開へ、J1クラブとの練習試合の予定も入れており、今後の状況をにらみながら調整を続けていくという。【横田和幸】