左膝痛で一部別メニューだったコンサドーレ札幌MF中野嘉大(27)が、全体練習に完全合流した。

11日、宮の沢での練習に参加し、11対11のミニゲームでは軽快な動きを見せた。3月16日の練習中に痛めてから約1カ月ぶりにフルメニューをこなし「復帰明けで、キックとかはまだ怖いけど普通にこなせた。ケガなくできたのでとりあえず良かった」と話した。

札幌2年目の今季はキャンプから志願してシャドー(1・5列目)に挑戦するなど高いモチベーションで過ごしてきた。リーグ再開の見通しが立たず「気持ち的なところでちょっと難しいところがある」と認める。新型コロナウイルス感染拡大で緊急事態宣言が出された7都府県を中心に活動休止のクラブもある。「札幌は他のチームと違ってトレーニングができる環境」と前向きに捉え、居残り練習も取り入れ個人技術の向上に努める。

全体練習後には特別指定選手で今季加入のGK中野小次郎(21=法大)と並んでランニング。「大学の話を聞いたり、GKのビルドアップについて話した」と若手とも交流。気持ちを切らさず、中断期間を成長につなげる。【浅水友輝】